熟成抹茶〈龍土の昔〉濃茶用 / りゅうど の むかし
六本木はかつて「龍土」と呼ばれた土地。龍がこの地に降りたとも伝わる、古い名です。春に宇治で手摘みされた碾茶(てんちゃ)を、この六本木の茶壺(ちゃつぼ)に納め、約半年、静かに眠らせる。効率が急かされる時代に、あえて「休ませる時間」を選ぶ。時が、若い茶の角をほどき、旨味と甘みを深めていきます。
十一月、口切り——茶壺の口を切り、季をまたいだ茶を、その年はじめて石臼で挽く"茶人の正月"。湯を控えめに、ゆっくりと練り上げる、濃茶の沈むような静けさ。「龍土の昔」は、畑の土から壺の時、そして器のなかへと至る、長い製(つく)るのひとつの到達点です。
〔この抹茶について〕
・産地と作り手:宇治茶の御茶元・祥玉園。文政十年(1827年)創業、自園の手摘み。当主は茶審査の最高位「茶師十段」を持つ目利きです。
・希少な碾茶:抹茶に挽く前の「碾茶」は、茶園がほとんど小売りに出さない品目です。市場に出回らないこの碾茶を、祥玉園から分けていただいています。
・栽培:収穫前の約二十日間、藁と葭簀(よしず)で覆う伝統的な「本簀(ほんず)」栽培。やわらいだ光が、深い旨味と鮮やかな緑を育てます。
・熟成:六本木の茶壺で約半年。角の立った渋みがほどけ、まろやかに深まります(これが"熟成抹茶"の要です)。
・仕上げ:十一月の口切りののち、石臼で挽きます。
・味わい:濃密でなめらか。渋みは穏やかで、甘みと旨味が長く続きます。鮮やかな濃緑。
・点て方:濃茶用の格。湯はやや低め・少なめに、ゆっくり練り上げて濃厚に。少量で深く味わえます。薄茶として点てても愉しめます。
・シーン:特別な一服、来客のもてなし、茶の湯の稽古に。
・器とともに:wanova TOKYO に集う工藝のうつわ——人間国宝から現代作家まで——のなかで。
茶品種
熟成抹茶
生産者
小林 裕
生産地
京都宇治
摘採の手法
-
摘採の時期
First flush (spring harvest)
栽培手法
-
原材料
抹茶
内容量
Net Wt. 40g
保存方法
冷暗所にて保管 / 開封後は要冷蔵