六本木製茶場
最後の製茶の工程は、工藝の器の中で完結する。
茶葉だけでは、お茶にはならない。
淹れる空間、注ぐ器、仕立てる手。
茶畑から届いた一葉が、器の中で完成する。
そのすべての所作と時間が、お茶の最後の美学となる。
―― 六本木で茶を製(つく)る。
シングルオリジン
煎茶
煎茶は、日本で最も広く、深く愛されている緑茶です。
摘みたての茶葉を丁寧に蒸し上げ、乾燥させながら揉み込んで仕上げる細やかな手仕事。お湯を注いだ瞬間、美しく澄んだ黄金色(こがねいろ)の雫が器を満たします。
豊かな旨みとほのかな渋み、そして心を満たす香りの絶妙な調和は、お食事に合わせる時はもちろん、日々の暮らしの中でふと立ち止まる静かなひとときにも、あなただけの特別な時間を創り出します。
六本木製茶場がこだわり抜いて選んだこの煎茶を、お茶を囲む心豊かな過ごし方のご提案とともに、みなさまの日常へと丁寧にお届けいたします。
六本木で熟成させる
抹茶
日本の古来よりの作法により、てん茶を茶壺で半年以上寝かせた「熟成抹茶」
できたてのてん茶葉には、若さゆえの角(かど)が残ることもあります。
だからこそ、てん茶葉は静かに寝かせるのです。
春に摘まれた新芽は茶壺(ちゃつぼ)に封じられ、蔵の中で夏を越して熟成の時を重ねます。これこそが、日本が古来より守り継いできた、本来の抹茶の製法です。
現在は世界的なブームにより、てん茶を寝かせることなく、すぐに抹茶へと挽いてしまうことが多くなりました。かつては当たり前であった本来の姿を、あえて「熟成抹茶」と呼んでご案内せねばならないこと自体、少し残念なことなのかもしれません。
晩秋の「口切りの茶事」で茶壺の封を切り、そこで初めて、その年の抹茶が挽かれるのです。
そこに待つのは、丸みを帯びて深く育まれた甘みと、圧倒的な余韻を残す香り。
六本木製茶場で手間暇を惜しまず、じっくりと時間をかけて作られた「熟成抹茶」の深い味わいを、どうぞ心ゆくまでお愉しみください。
ほうじ茶
ほうじ茶 | 一番茶
心を満たす、琥珀の気配。
静岡県産の一番茶のみを丁寧に焙煎した、豊かな香りと甘みを宿すほうじ茶。
熱い湯を注いだ瞬間に広がる香ばしさは、空間の空気をやわらかく解きほぐします。
一番茶特有の透き通るような奥行きと、身体の芯から温める優しい口当たり。
カフェインが少なく、静かな夜の読書や、心を鎮めたい時間にも静かに寄り添います。
沸きたての湯で気負いなく淹れられるおおらかさとともに、冷水で時間をかけて抽出した際の、澄み切った清涼な味わいもまた格別です。日々の暮らしに、温かな静寂をもたらす一杯を。
玄米茶
玄米茶 | 農薬不使用 一番茶葉と一等米のハーモニー
大地の恵みと、薫る香ばしさ。
静岡市牛妻の澄んだ空気のもと、繁田清治氏の手によって大切に育まれた一等米『ミルキークイーン』。
そして、豊かな土壌が育んだ無農薬栽培の良質な一番茶。 農薬を使用せず、有機質肥料のみで丹念に育てられたお米とお茶。
それらが巡り合い、一つの器のなかで美しい調和を奏でます。
湯を注いだ瞬間に立ち上る、ふくよかで甘やかな玄米の香ばしさと、一番茶特有の澄み切った余韻。一口ごとに身体へと染み渡る優しさは、日々のせわしなさからそっと身を引き、自らへと立ち返る静かな時間を運んできます。自然の営みがもたらす、素朴でありながら奥深い恵みをお楽しみください。
六本木製茶場のワークショップで多くの方がお土産にお選びになる人気のお茶です。
五感で楽しむ煎茶:シングルオリジン日本茶
学べば学ぶほど、お茶の魅力が見えてくる。
ワインやコーヒーのように、シングルオリジンの日本茶は、その土地と生産者の哲学を直接カップに映し出します。
このワークショップでは、茶の専門家が使用するテイスティング方法である「拝見」を体験し、彼らが用いる鑑定ツールを使って、茶葉本来の特性を視覚、触覚、香り、味覚を通して読み解きます。静岡産の珍しいシングルオリジン品種を比較し、ご自身の好みを発見した後、日常生活でそれらを淹れて楽しむ方法を学びます。
一杯のカップに広がる世界への誘い。