流行の発信地・青山に、和の静けさが不意に立ち上がる
盆栽を愛でながら抹茶を一服できるカフェで、点茶のカウンターには炉を切り、暗く落とした空間に名木が一鉢ずつ浮かぶ。
その奥に、一畳の点前座・腰掛けの待合・床の間・水屋をひとつにまとめた小さな茶室がある。
入口はにじり口を思わせる引戸で、砂に据えた飛石を渡って入る。
瞑想のために防音とし、雲を透かした欄間や、砂と玉石の枯流れが、街の只中にひとつの間(ま)を編んでいる。
街路にひらく、夜の店構え
注連縄を渡した暗い庇の下に、灯をまとった松と盆栽。
街路から数段のぼれば、もう和の領域へと招かれている
砂の庭を渡って、茶室へ
じり口を思わせる杉の引戸が開き、砂に据えた飛石が奥の茶室へと続く。
客は一歩ごとに、街の喧噪から離れていく。
簾の奥、一樹を仰ぐ
緑の縁取りの簾が額縁となり、その中央に一樹の盆栽が静かに立つ。
背後では点茶のカウンターと飾り棚が、淡く灯っている。
雲を透かした、欄間ひとつ
戸口の上に、雲の地紋を透かし彫りにした欄間。
背後の灯りが文様を浮かび上がらせ、小さな空間に奥行きを与える。